総合病院の循環器内科にやってきた。この科はいつもやっているわけでは無いようだ。予約の患者のみ、週の何回かのみ、受けつけている。中山間地域としてはかなり立派な建物の総合病院なのだが、如何せん、マンパワーが足りないのはどの業種でも同じで、皮膚科も婦人科も眼科も一部の曜日にのみ開いている。もちろん産科や精神科などは、無しだ。

・採血

・心電図

・心エコー

を済ませて、ファイルを持たされて循環器内科の診察室前でDr.に呼ばれるのを待つ。

ふと、「このファイルの中、何が入ってるんだろう。」と思い、中を開けてみた。そこには心電図が印刷されたものが入っていた。

異常Q波

つい好奇心が抑えきれず、見てしまった。

不完全右脚ブロックは、過去の人間ドックでも指摘されたことがある。健康上特に大きな問題があるわけでは無い。右心の電気信号がわずかに遅れることによる。

それよりも、異常Q波だ・・・。Q波は、心電図上、心室の興奮が始まる地点。

そして異常Q波は、国試的には心筋梗塞の所見だ。

前回の、山あいの診療所で言われたST上昇。そして今回の異常Q波。二つとも、心筋梗塞の所見だ。

印刷された紙を持つ手が冷たくなってゆくのを感じる。顔から血の気が退いてゆく。

紙には、こうも記されてあった。

陳旧性、つまり、過去に心筋梗塞してたということ?

えっうそっ。いつの間に?私知らない。

待合室で、具合が悪くなりそうだった。この数分間で、確実に心臓にダメージが来たと思う。

大変な事になった旨、青ざめながら両親や夫にLINEをした。

待つこと60分、ようやくDr.に呼ばれ、診察室へ。

「何でもないですね!」若くてきれいなDr.が、言う。

エ?

「でも先生、私、さっき心電図の紙、見ちゃったんです。陳旧性の心筋梗塞って・・・。」

「あ~、コンピューターは大げさに言うんですよ。」

そうなの?!

「心エコーの結果も、心筋梗塞の痕は無いですし、異常Q波も大丈夫・・・。血液検査のでも、トロポニンの値がマイナスだから心筋梗塞はあるわけがない。BNPもマイナスだから、心不全も無い。」

「○○診療所で、ブルガダ型心電図かもしれないって言われたんですけど。」

「あー、これねえ・・・うーん、これ拾っちゃったのかなあ・・・。」

Dr.は私が持ってきた診療所での心電図を読む。

「コーブド型でも無いし・・・。これ、ブルガダと読むかなあ・・・?

ブルガダ症候群はね、滅多にいないんですよ。循環器内科に一日20人ブルガダ型心電図疑いの患者さん来ても、ブルガダって診断付く人は0人だったりしますから。」

「そうなんですか?確かに、こないだの心電図はブルガダ疑い、今回の心電図は心筋梗塞とか異常Q波とか、次々に色んなこと言われて、なんかどうなんだろうっていうのはちょっと思ったんですけど・・・。

あ、ST上昇はどうですか?」

「ST上昇はありますよ~。v2でね・・・。でもこれ早期再分極だから。」

早期再分極は、心筋のリセットが通常より早くリセットされる状態。自分の弟も早期再分極だといつも人間ドックで言われるが、経過観察でよいとのことらしい。

「LDL(悪玉コレステロール)も低いし・・・。HDL(善玉コレステロール)が基準値よりちょっと高めですね。でもこれ、善玉が高いわけだし、バランスとしてはよいですよ。」

笑顔でそう言われて、だんだんとショックが和らいできた。

結論。異常なし。

急いで両親と夫に、そうLINEした。

本当に心臓に悪い思いをした。健康のために健診をしたのに。この数十分で、かなり心臓に負担がかかったことは間違いない。しかし、今回の経験を経て、異常なく働いてくれている心臓ちゃんに、改めて感謝と心配りをしたいと思う。

春休みの1番の楽しみがこれから

ヒヤリとした思いは見送って、いよいよ春休み1番のお楽しみがやってくる!

それは、春まだ浅い信濃路への旅行!娘と行く列車旅。諏訪大社4社めぐり♡(夫は仕事の超繁忙期だということで今回は参加せず)

実は、心臓の検査結果次第では、この旅行キャンセルかなって心配してたんです。だから、よかった。

国試勉強に浸かっていた1月に思いついたこの旅。

楽しんできます♪

上記は、しおり代わりのノート。時刻表やら、地図やら、貼ってあります。

シールデコレーションは娘がやってくれました。