連休最終日の昼食。地味で滋味ある定番メニューだ。

普段こんな和食を食べている私だが、ストレスやプレッシャーが続くと、ついつい普段控えている甘い物に手が伸びてしまうこともある。ようかんとか、ポン菓子とか。

あと、某コンビニの海鮮せんべいとか。

「あ~、食べることで発散しているなあ。」と思う。何がそうさせているのか、おおむね見当はつく。
実技試験まっただ中
3週間に渡って行われる認定実技審査のまっただ中なのだ。
この学校に入って、たいていいつも何かの試験前なのだけれど、実技試験の緊張感は、筆記試験のそれとはまたちょっと違う。音楽をやっていた頃のいわゆる「本番」前の気持ちに似ている。
(「本番」とは、何かの演奏会なりコンテスト、コンクールだったり、人前で演奏する機会のことを指す。)
ピアノにしろ管楽器にしろ、「なんかまぐれで今回うまくいった~♪」みたいなことはほぼないので、入念な準備が必要になる。そして、しっかり準備をしても本番はたいてい練習ほどうまくはいかず、何かやらかすことも多い。2~3割減のできばえになるのは当たり前だ。だから、レベル80くらいのものを目指しているのであれば、普段は100とか、110とか、それくらいのレベルでできていないと、いけない。
そんな、何が起こるか分からない音楽の本番のような、鍼灸学科認定実技審査。第1週目は徒手検査だった。
徒手検査
鍼灸師は、医師のように診断することはできないけれど、整形外科疾患については徒手検査によっておおよその疾患名の推定を行うこともある。
例えば、胸郭出口症候群とか。

ヘルニア。上位腰椎ならFNSテスト、下位腰椎ならSLRテスト、ブラガードテストとか。

脊柱管狭窄症とか。

こうやっていわゆる当たりをつけて、鍼灸治療に入るわけだ。
西洋医学的な鍼灸治療では確かに痛みやしびれの出ている局所に施術することが多いけれど、ヘルニアなどはデルマトーム状に症状が散らばって出ているわけなので、そこはやはりおおもとの脊髄の高さにある経穴を狙いたい。その、おおもとの神経根を推定する際にも徒手検査は有効だ。
2、3週間前から、ほぼ毎晩10分ずつ娘に練習台になってもらってきた。そのおかげもあって、徒手検査も無事合格。やったあ。
そして先週は、鍼の試験があった。直前自分のふくらはぎに練習で何回やっても斜刺になってしまい、1回もまっすぐ刺せないまま絶望的な気分で試験に臨むこととなった。
そうしたらペアのサッカー少年S君が「オレ、昨日何回もふくらはぎに刺して筋肉柔らかくしときましたんで!」とありがたい言葉。そのおかげもあってか、スッと鍼が入ってばっちり直刺、という判定を先生からいただけた。鍼も無事合格。
今週はお灸の試験が控えている。毎年、この試験は多くの学生が不合格となってしまうらしい。
なんとかポン菓子や海鮮せんべいで気を紛らわしつつ、認定実技試験3科目、無事突破を目指す、いや、突破します!
