ゴールデンウィークだ。
我が家の住んでいるエリアは、山があり温泉もある。だから休日には都会からたくさんの人が訪れる。最寄りのインターは、観光地(つまり山方面)に向かう車でかなり渋滞する。

私がお出かけするときは山→都会方面に向かうので、渋滞の皆さんとは逆になる。横目で、全く動かない車の列を見て「た、大変そう・・・。私には無理だ。」といつも思う。
私の行く道はたいていスムーズだ。山→都会に向かう人が少ないのもあるし、できるだけ混みそうな日や時間を避けて外出するからだ。
つまり、
①みんなと同じようなところに住み
②みんなと同じような時間帯に動くと
渋滞に巻き込まれる、乱暴にまとめるとそういうことだろうと思う。
私の場合
①あまり人がいない地域に住み
②あまり人が動かないときを狙って動く
すると渋滞や混雑とは無縁♪となっている。
都会に住む便利さや豊かさに憧れ、魅了された時期もあったが、今は山や田舎に暮らすことのすがすがしさに慣れ、落ち着いたものだ。
きっと都会と田舎どちらがいい悪いではなく、住めば都、ということなのだろう。その人にとって慣れ親しんだ土地というものは、生まれた場所であっても一定期間滞在しただけでも、かけがえのないものなのだ。
世界が動いている
米国でトランプ大統領が再び就任してから、WHO撤退や関税、紛争解決に向けた一連の動きなど、めまぐるしくニュースが続いている。そして日本はといえば支持率の低迷が話題になっては退任、というパターンが続く総理大臣達。そして支持もしないが投票もしないという多くの国民。(R6年10月の衆院選では投票率53% 総務省)
私が幼い頃や若い頃は、政治のニュースなど難しいし興味も無く、「とりあえず、なんとなくうまく社会がまわってくれればそれでいいし~。」くらいに思っていた。ましてや世界の情勢など、言うまでも無かった。
しかし、自分のまわりの小さな世界は、大きな世界の枠組みの中で動いていて、そのまたまわりにもっと巨大な世界の枠組みが働いているということをいやでも感じるようになった。
コロナ騒動。社会保険料、税金の増額。医療行政。米不足。
年を重ねると新聞やテレビニュースもしっかり興味を持って見るようになったけれど、大きな権力に忖度しているのではと感じる部分も時折ある。YouTubeの情報は玉石混淆なので、冷静に内容を見極める必要があることを念頭において、見ている。
そんななか、今朝見たYouTubeで、感動したものがあった。アメリカの保健福祉長官(日本で言えば厚労省大臣)に就任したロバート・ケネディ・ジュニアのスピーチだ。
現実をしっかりと見て、本質的なことに目を向け、本当のことを言う、そんなリーダーがいることをうらやましく思う。
このスピーチの中で『慢性疾患を抱える子どもが約60%にも達していること、アレルギーをもつ子どもは7人のうち5人もいること、NIHの最新調査によると10代の38%、成人の半数が糖尿病であるとのこと、慢性疾患の治療に費やす金額が約1.8兆ドルであり、国を破産させる勢いであること。』などが述べられた。
ここではその真偽に深くふみこまないが、実際は日本も近いものがあると思われる。
ひとつ例にとるとすれば、癌の罹患数。
『2人に1人は癌になる時代。だから、早期発見、早期治療をしましょう』、と言う。
前職の小学校教員時代、「がん教育」という名で上記のことを講師をお招きして児童に周知した。
このとき私はすごく違和感を感じた。
ん?2人に1人は癌?そんな常識私が子どものときあったっけ?
っていうか、なんでそんなに癌になる人増えたか、そこは考えなくていいの?我々にできることは早期発見、治療って病院へどうぞコースのみ?こんなことを子どもに教えたくないな、と思った。
2人に1人は癌になる、まずそこに疑問を持とうよ、と。
しかしどんな事を子どもに教えるかは文科省、厚労省でしっかりと決められており、一教員の私的な意見を挟めるわけもない。
健康というのは、きわめて個人的なことだ。その個人的なことがらは、自分のまわりの大きな枠組みの中で動いている。
それを痛感した今では、健康のこと以外にも政治や世界のニュースにも興味を持つようになった。