家の周りが色鮮やだ。

桜はまだだが、来週には黄色とピンクの共演が見られるだろう。そして明日から新年度の授業。

最終学年、そして年度末には国試受験と言うことで、学校内ではますます勉強に励めという雰囲気が漂っている。それは確かにごもっともではあるが、自分としては、学生生活が終わったあとにどのような形で臨床家としての一歩を踏み出すのかの方が、よっぽど正解のない難問である。

東洋医学に関するお話会をする

その難問の答えのひとつになるか分からないが、来週末にひとつ行事を控えている。

山間部のある地域の診療所にて、東洋医学に関するお話会をさせていただくことになっている。

内容は、「舌診とツボを知ってセルフケアに役立てる」である。

鍼灸に関しては、まだまだ知られていないというか、「なんで鍼さすの?それでよくなるってどういうこと?」「あやしい。鍼もお灸も痛そうだし、熱そうだし、なんかよく分からないし。」(←うちの夫)という認識の方も多い。

でも、この日本にいて、こんな素晴らしい伝統医学が体系化されて残っているのに、その存在を知らないのはもったいなさすぎる!と私は思う。

以前、趣味の団体で一緒になった若い子が、「なんか頭痛くて~。あ、でも大丈夫です、このあと頭痛薬飲みますから。」と気軽な感じで言ったので驚いたことがある。

『頭が痛かったら、頭痛薬。』

これを

『頭が痛かったら、手三里にシール鍼。

とか、どうでしょうね。

あと、

『下痢にラッパのマークの正○丸』

じゃなくて

『下痢に下痢点』

あるんですよ、本当にそういうツボが!

手の甲より、少し薬指側です。

本当に体に害のある場合には下痢はむやみに止めない方がよいし、止まらないようにできているんですけどね。ちょっと今は困る~みたいなときは、ここをぐりぐり押してみてください。

私は「なんかきょうちょっとお腹ゆるいかも?」みたいなときに、ここにシール鍼してたら、いつのまにか何も気にならず1日終わってた、ということもありました。

つまり、何が言いたいのかというと、自分の体の調子に関心を持ち、自然な形で調整できる人が増えたらいいな!ということ。

一部の若い人の間では、オーバードーズ(医薬品の過剰摂取)が問題になっています。規定量以上の医薬品は肝臓を壊し、ひどいと命に関わることもあります。どうしてオーバードーズになってしまうのでしょう。その背景には、依存してしまう気持ちだったり、つらさから逃れたい気持ちだったりがあると言われているけれど、もし自分の心身を整える術として薬以外の方法を知っていたら、何か違うんじゃないか・・・とも思うのです。

今回は診療所でのお話と言うことで、お年を召した方から小学生まで来ていただける予定とのことで、楽しみです!

いつか、かつての職場だった小学校や、中学、高校などで、若い方向けに東洋医学のお話会ができたらおもしろそうだな~と、夢は膨らむのでした。

さあ明日からの授業、集中するぞ♪