開業(プレ)しました!

またまた間が空いてしまった!無事、5月5日(祝)こどもの日・立夏の日に、開業しました!

開業届は後出しでもよいと言うことで、2日後の大安の日に無事届出。いい季節の、地球の節目にもなるエネルギーに満ちた日に開業できてよかったです♡

インスタやらFacebookやらでも、状況やお知らせをチョコチョコと出しているのだけれど、そちらは簡潔にまとめた内容に限っています。ブログはやはり深く狭く(つまりテーマに絞って、長文気味に)することが可能なツールなので、今日は、臨床にかける思い、そして迷いを綴ってみたいと思います。

注意:今回は鍼灸師にしか分からないような専門用語がいつにも増して連発します。ご了承ください。

臨床にかける思いと迷い

とあるモニター様、来院(来ルーム?)。

主訴は首肩のこり・痛み。5年前と、3ヶ月前の整形外科受診で医師からC5ヘルニアとの診断を受けたらしい。東洋医学臨床論と臨床医学各論の資料を熟読して、施術計画的なものをまとめておく。つまり、予習。

モニター様は知人・友人なので、事前に気になる症状を聞いておけるから、いい。予習ができる。

鍼灸学校の時の臨床実習は、大変だった。始まる10分前まで、どんな患者さんを担当するのか分からない!従って、主訴も直前でないと知ることができない!これは相当なプレッシャーでした。「どんな疾患が来ても、どんな人が来ても、お任せ♡」っていうのに一番遠い存在の鍼灸学生がこれでしたから、ほんと鍛えられました。

今回はC5のヘルニアなので、頸椎症性神経根症の徒手検査をして、腱反射の検査は上腕二頭筋腱反射をして、障害部位は三角筋ね・・・。と、準備万端だったのです。

ところが。やってきたモニターさん。「ここらへんも痛くて・・・。」とさすっているのは、上腕外側。あれ?そこ、C5じゃなくてC6の領域じゃ・・・?

上腕二頭筋腱反射の検査をしてみると。ピクっと、反応がはっきり出る。あれー?!減弱しない。これは正常だわ。

さっき上腕外側をさすっていたことから、C6の腕橈骨筋反射の検査もしてみる。ピクっ。これも正常だわ・・・。

??

でも、整形外科でMRI撮って、C5のヘルニアと言われているのだから、そうなのよね・・・。腱反射に異常が出ないパターンもあるのかしら。

イートンテストは、陽性。ふむ。頸椎症性神経根症の可能性。

モーリーテストも陽性。斜角筋症候群も可能性あり・・・。

ということで、ヘルニアの症状の原因である神経根付近を狙う目的で、頸椎横突起に刺鍼。

また、肩の痛みということで、三角筋と、上腕外側ライン、ということで大腸経ラインに刺鍼。

斜角筋は、腕神経叢あたりを狙って、隔物灸。鍼は怖いエリアなので。

施術終了

施術後は、「痛いは(まだ)痛い・・・。でも、ちょっと軽くなったかな。」と、確かめるように腕を触っていたモニター様。

なんか、施術する前や施術中って無我夢中で、どうしたら治るだろうって真剣にそれしか考えていないけど、急に私はどんな顔をしてよいか分からなくなった。

○どうだ!オレ様の治療は!とドヤ顔をする。

○お疲れ様でしたー。おわりでーす。とさらっと締めくくる。

どっちも違う!(でも、自分が受けた施術所で、こういう対応されたことあったぞ!)

やっぱり、フィードバックというか、患者さんにどんな効果・影響を及ぼしたのかはきちんと見取ることが必要だと思うのよね。

かといって、「どう?ねえ、どうだった?」(よかったって言ってよォ~)みたいな態度を、もしチラリとでも出してしまったら、患者さんが忖度して「う、うん、よくなったよー。」と無理して言ってくれたりして、なんかそれも悲しい・苦しい気がする・・・。

患者さんがせっかく時間とお金をかけてかおり鍼灸ルームに来てくれたんだから、たとえ1回の施術であっても、何かしらの効果を出したい!でも、それはやり方によっては執着になってしまうかも?うーん、こういうとき、他の諸先輩方はどうしているんだろう。

駐車場でモニター様を見送りながら、ひとつ気づく。

「アレ?鍋やフライパンが持ちづらい事がある。って言ってた・・・よね?それって橈側主根屈筋が障害されてるんじゃない?あ~、C5ヘルニアってそれしか考えてなかったけど、C7だったかも?なら、上腕三頭筋反射の検査もやってみればよかった!それではっきりすれば、腕の刺鍼は心包経ラインにしたのに!」

あー、もう!

まあ、同じ腕だから、近からず遠からずの治療にはなったと思うけど、やっぱりドンピシャで当てたかった。モニター様は後日アンケートで「またお願いします。」と言ってくださったけど、その時は、あらゆる可能性を考えて問診して、推理小説のように疾患の原因を読み解いていきたい。

こんなふうに、臨床家として自問自答しながらも楽しく施術させてもらっています。

※専門用語の連発で読みづらかったらごめんなさい。自問自答の内容がほぼこんな感じなので・・・。

投稿者

かおり

2022年度末に22年間続けた教職を辞し、鍼灸学生に。自然・健康・環境に即した医療や生き方を東洋医学を通して学ぶ。晴れて2026年5月より鍼灸師として活動予定。